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カジモドの母(Quasimodo's Mother)は、1996年に公開されたディズニーのアニメーション映画『ノートルダムの鐘』に登場するキャラクターである。

歴史[]

性格[]

登場シーンは少ないが、当時のフランス政府の残酷さから息子を救おうとし、奇形にもかかわらず彼を愛する非常に愛情深い母親であることが描かれている。フロローに追われた時にはノートルダム寺院に助けを求めており、教会法には精通しているようである。

映画での活躍[]

冒頭、仲間のジプシーと共にパリ市内に入ろうとするが、クロード・フロロー判事とその兵士に見つかってしまう。彼女はなんとか逃げ出すが、夫は兵士に捕らえられてしまう。盗品を持っていると思ったフロローは、彼女を街中で追いかける。彼女はノートルダム大聖堂にやってきて、助けを求めようと扉を叩くが、誰も答えない。追いついたフロローに息子を奪われ、スチールブーツで蹴られノートルダムの石段に頭を強打し即死した。フロローは、彼女が抱えていたものが本当は奇形の赤ん坊であることに気づき、悪魔だと見做して殺そうとする。幸い、ドアを叩く音を聞き駆け付けた司祭が間に合い、フロローに無実の女性を殺したことを懺悔するために赤ん坊を養子として育てるよう促す。そして、司祭が彼女の遺体を引き取り、埋葬した。

20年後、カジモドはフロローに言われたように、自分が奇形のために母親が自分を捨てたと信じて成長していた。映画のクライマックスで、フロローはカジモドに、自分の母親は実は自分を救おうとして死んだのだと明かすが、その事実はエスメラルダを救おうとするフロローにも表れている。このことが明らかになっても、カジモドはフロローを死に追いやることを拒んていた。しかし、フロローはその傲慢さゆえに思考が曇り、最終的に死んでしまう。それはある意味、カジモドの母の仇と言える。このときから、カジモドは自分を守るために死んでいった母に大きな尊敬の念を抱くようになる。

原作との違い[]

ディズニー映画版におけるカジモドの母親は、原作小説とは真逆の性格をしている。原作では、母親はカジモドに対する愛情はあまりなく、フロローの代わりに、彼女がノートルダムの階段でカジモドを捨てるようとするほどである。そして、フロローは自ら進んでカジモドを養子にする。皮肉にも、ディズニー映画版ではカジモドの母親とフロローの役割が入れ替わっている。

さらに、実際にカジモドを捨てた女性は本当の母親ではなく、エスメラルダの産みの親で、その本当の子供(エスメラルダ/アグネス)が生まれた時にカジモドの赤ちゃんとすり替えられていたのである。カジモドはジプシーに生まれたが、その奇形のために赤ん坊のアグネス/エスメラルダとすり替えられたのであり、ディズニー版の母親自身がジプシーであったことと似ているのである。

ギャラリー[]

トリビア[]

  • 彼女の死は、他の死亡した無実のキャラクターと比べるとかなり異例で、画面上でフロローに殺されるのがはっきりと映し出されている。無実のキャラクターが殺される場合、その死は大抵画面外で、後に二度と姿を現さないか、傷ひとつなく死んでいるのが示されるか、あるいは死期が近いことがほとんどである。その例として、ムファサレイバンビのママなどが挙げられる。
  • カジモドの母親は、カジモドが赤ん坊の時に世話をした唯一の人だったようである。原語版において夫はカジモドを「It」と呼んでおり、子供を人間として見ていなかったと取れる。さらに、他の多くの人はカジモドを特に受け入れていなかった。その代表例がフロローがカジモドが奇形だったためにすぐに殺そうとしたときである。息子を守ろうとしたのは彼女だけなので(二人のことをほとんど知らず、フロローの殺害を阻止した司祭を除く)、これは大いにあり得ることである。
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