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トロン: レガシー』(Tron: Legacy)は、2010年のアメリカのSFアクション映画。1982年の映画『トロン』の28年ぶりの続編である。

ストーリー

エンコム社のCEOとなったケヴィン・フリンが謎の失踪を遂げてから20年あまり。27歳に成長した息子サムは、エンコムの筆頭株主でありながら、父に捨てられたという思いから、エンコムの経営に関わろうとしなかった。ある日、父の親友で親代わりであるアランが、父から謎のメッセージを受け取った事を知らされる。手がかりを求めて父の経営していたゲームセンター跡を訪れたサムは、起動していた物質電子変換装置によってコンピューター内部世界「グリッド」へと送り込まれてしまう

「はぐれプログラム」と間違われたサムは捕まり、トロン・シティへと連行され、はぐれプログラムや脱走者をデレズ(de-rez 削除・抹消の意)する「ゲーム」への参加を強制させられる。戦いの最中、プログラムではなくユーザー(人間)であることを知られると、サムの前に若い頃の父と瓜二つの容姿を持つこの世界の支配者クルーが現れる。混乱するサムをよそに、クルーは自らの手でサムを処刑するため、「ライトサイクル」を使って争うチーム戦の「グリッド・ゲーム(ライトサイクル・バトル)」を決行する。サムは持ち前のバイクの腕を生かし、他のプログラム達と協力して戦うが窮地に立たされる。しかし、そこに現れた謎の美女クオラに救助され、トロン・シティを脱出する。都市から遠く離れた家に足を踏み入れると、そこには父ケヴィンがいた。再会を果たし涙するサムにケヴィンは過去の出来事を語り始める。

ケヴィンはトロンと、新たに作ったプログラムであるクルーの三人でグリッド世界を理想郷に変えようとしていたが、ある日、グリッドに突如デジタル生命体が誕生した。アイソー(ISO、同型アルゴリズム)と名付けられた彼らの存在は、ケヴィンの価値観を変え、そこに新たな人類の未来を見た。ケヴィンはアイソー達を現実世界に送る準備を進めたが、「完璧な世界の創造」をプログラムされたクルーは自由意志を持つ彼らを「完璧でない」とみなし、アイソー達を虐殺し、クーデターを起こした。トロンの犠牲によってケヴィンは逃げ延びたが、戦えば戦うほど強くなるクルーに為す術がなく、アイソーの唯一の生き残りであるクオラと共にグリッドの荒野で隠遁生活を送っていたのであった。

サムは父を連れて現実世界に戻ろうとするが、ここに来た経緯を聞いたケヴィンはそれがクルーの罠であることに気付く。グリッド世界と現実世界を結ぶ出入り口の「ポータル」は、現実世界からのみ開ける事ができ、ポータルを通過するにはマスターキーであるケヴィンの「アイデンティティ・ディスク」が必要である。クルーは「完璧でない」現実世界への侵攻のためにサムをおびき寄せたのだった。クルーはケヴィンと再融合をすれば消滅するが、それは同時にケヴィンの死も意味していた。ケヴィンはクルーの野望を阻止するためこの世界に骨を埋めようとするが、サムは父との帰還を望み、クオラの手を借りてレジスタンスのリーダー・ズースに会いに行く。サムとクオラは、キャスターと名を変えてクラブ「エンド・オブ・ライン」に潜んでいたズースに会うことが出来たが、ズースはすでに寝返っており、クルーの兵隊が攻め込んでくる。

ケヴィンとクオラが助けに現れるが、ケヴィンのディスクが奪われ、クオラも重症を負ってしまう。3人はソーラー・セーラーに乗ってポータルへと向かうが、そこにはクルーによってプログラムを変えられ、リンズラーと名を変えたトロンが現れる。クオラが捕まってしまうが、クルーが現実世界への侵攻の準備を進めている隙を突いて、サム達はディスクとクオラを奪還。ライト・ジェットに乗ってポータルへと急ぐが、やはりクルーとリンズラーが追跡してくる。激しい空中戦を繰り広げる中、リンズラーはトロンとしての記憶を思い出し、クルーを妨害する。サム達は遂にポータルへとたどり着くが、先回りしていたクルーが立ちはだかる。クルーはケヴィンに対し、命令通りに仕事をこなした自分を裏切ったと悲痛に訴え、再びケヴィンのディスクを奪うが、ケヴィンが持っていたのはクオラのディスクであった。ケヴィンはサムとクオラを現実世界へ送るために犠牲になる道を選び、クルーと再融合し消滅した。

クオラと共に現実世界へと帰還したサムは、エンコム社をかつての父の理想の会社に戻すべくアランを会長に任命。サムはクオラが憧れてた太陽の光を浴びながら、バイクで駆けていくのだった。

キャスト

役名
現実世界/コンピューター内部世界
俳優 日本語吹き替え
サム・フリン ギャレット・ヘドランド 平川大輔
ケヴィン・フリン/クルー2.0[3] ジェフ・ブリッジス 磯部勉
クオラ オリヴィア・ワイルド 小松由佳
アラン・ブラッドリー/トロン(リンズラー) ブルース・ボックスライトナー 大塚芳忠
サイレン・ジェム ボー・ギャレット 甲斐田裕子
ジャービス ジェームズ・フレイン 咲野俊介
キャスター(ズース) マイケル・シーン 桐本琢也
リチャード・マッキー ジェフリー・ノードリング 木下浩之
サイレン ヤヤ・ダコスタ
セリンダ・スワン
エリザベス・マシス
エンド・オブ・ラインのDJ ダフト・パンク
カメオ出演
エドワード・デリンジャー キリアン・マーフィー 土田大

製作

1990年代後半にディズニーが続編を考え、ピクサーが『トロン』の続編またはリメイクの製作を企画していると1999年7月29日にZDnet Newsが報じた[4]が、結局実現しなかった。

本作の撮影は2009年4月にバンクーバーで始まり[5]、3Dで撮影された[6]。VFXはデジタル・ドメインが行った[7]

ジェフ・ブリッジスブルース・ボックスライトナーが前作に引き続き、同じ役で出演。劇中にて、ブリッジス演じるケヴィンの30代の姿は、『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』で開発されたコンツアーシステムにより、CGで作られた顔を代役の俳優に合成したものである。

音楽

詳細は「トロン: レガシー オリジナル・サウンドトラック」を参照

本作の映画音楽はエレクトロニック・ミュージシャンであるダフト・パンクが手掛け[8]、録音は ロンドンのAIRリンドハースト・スタジオで行われた[9]。また劇中に挿入歌として、ジャーニーの"Separate Waysユーリズミックスの”Sweet Dreams (Are Made of This)”が使われている[10]

VFX&アニメーション

  • デジタル・ドメイン
  • Prime Focus
  • Mr. X
  • Quantum Creation FX

ゲーム

映画とタイアップしたコンピュータゲーム作品Tron: Evolutionが発売された。北米発売日は2010年12月7日[11]

キングダムハーツ3D』の新ワールドと新キャラクター達のゲストととして登場。該当エピソードは映画スタッフが監修を担当している。 

アプリ

作中登場した「レコグナイザー」の3Dシューティングゲームのアプリが有料配信されている[12]

小説

邦訳版は竹書房より発売。著者はエディー・キツィス。翻訳は入間眞ISBN 978-4812444283

漫画

コミック アース・スターにて連載。全1巻。著者は鷲尾直広

その他

テンプレート:雑多な内容の箇条書き

  • 全国のTOHOシネマズでの『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』の上映スクリーンでは、11月19日~12月16日の約一ヶ月間限定で、コミコンにて公開された特別映像が上映された[13]
  • アニメ『スティッチ!』の2010年12月8日から12月21日放送分では、3週間限定で本作とコラボレーションし、劇中で主人公たちが着用するトロンスーツを着たスティッチが登場。
  • 一部の109シネマズ・ユナイテッド・シネマで上映されるIMAXデジタルシアター版での上映は、スクリーン全体に広がって見える特別バージョンのアクションシーンが含まれている。Blu-rayはシネマスコープとビスタサイズが混在しているIMAX版でリリースされる。
  • 前作『トロン』をオマージュしたシーンが点在する。
    • 本編開始時にワイヤーフレームで街が構成される
    • サムがアランの話を聞き流しながらTシャツを着替える(前作ではケヴィン)
    • サムがエンコム社の赤いセキュリティ・ゲートをクラッキングで開け、ゆっくりと開く様子を見ながら「大げさなドアだ」と発言(前作ではケヴィン)
    • デスクにはめ込まれたタッチパネル式のモニタとソフトウェアキーボードでオペレーションを行う
    • 貸与されたディスクについて説明を受ける
    • ケヴィンの台詞「コツは手首だ」(前作ではビデオゲームでハイスコアを出した時、今作ではクオラにライト・ジェットを操縦させる際の助言)
    • 頭上に掲げたディスクを浮上させて内部世界から外部へのアクセスパスを開く
  • 前作『トロン』ではディスクはフリスビー状だった(ディスクで水をすくって飲むシーンがある)が、今作ではリング状になり円月輪のように手持ち武器としても使用できるようになった(引き替えで敵弾を跳ね返す盾としての使い方がなくなった)。また前作では現実世界で端末からアクセスするのに普通の英文を入力していたが、今作ではUNIXコマンドを入力している。
  • クルーは前作でも、ケヴィンがエンコム社へハッキングする際のプログラムとして登場している。今作のクルーはバージョン2.0である。

  1. 1.0 1.1 Tron Legacy”. Box Office Mojo. Amazon.com. テンプレート:Accessdate
  2. 2011年度(平成23年)興収10億円以上番組(平成24年1月発表)一般社団法人 日本映画製作者連盟 2012年1月26日発表
  3. 「C.L.U.」は字幕版では「コード化した擬人万能体(Codified Likeness Utility)」の略称とされている
  4. Pixar Studios to remake Disney's Tron?” (英語). ZDNet (テンプレート:Citation/showdate). テンプレート:Accessdate
  5. First Location Shot from 'Tron 2.0'” (英語). Robert Falconer. CinemaSpy (テンプレート:Citation/showdate). テンプレート:Accessdate
  6. Cybergosh (テンプレート:Citation/showdate). “'Tron 2' 3D in 2010” (英語). Web. UGO.com. テンプレート:Accessdate
  7. By (テンプレート:Citation/showdate). “Disney unveils 'Tron' effects studio – Entertainment News, Technology News, Media” (英語). Variety. テンプレート:Accessdate
  8. Daft Punk To Score 'Tron 2′”. Billboard (テンプレート:Citation/showdate). テンプレート:Accessdate
  9. Tron: Legacy | Music. waltdisneystudiosawards.com. Retrieved November 19, 2010.
  10. SDCC: Comic-Con: Disney 3D Hits Hall H!” (テンプレート:Citation/showdate). テンプレート:Accessdate
  11. O'Connor, Alice (テンプレート:Citation/showdate). “'Tron Evolution' Game Coming Holiday 2010 – Shacknews – PC Games, PlayStation, Xbox 360 and Wii video game news, previews and downloads”. Shacknews. テンプレート:Accessdate
  12. アプリや北米で発売されたゲームとは別に、日本ではディズニーゲームズにて無料ゲームの提供がされている。
  13. 「トロン:レガシー」3D特別映像を限定上映! TOHOシネマズ

外部リンク

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